2017/02/07

花闇門 石引 慶恩寺

 ちょっぴり寒い無風の静かな夜、藩政期と全く変わらない狭い道筋の奥に
ほんの僅かにも・・揺れるコトなくたわわに垂れ下がる慶恩寺の桜。
 花の盛りを派手にライトアップする趣向はそれはそれで・・・
こんな風になすがまま・・・徐々に闇に吸い込まれて沈んでいく桜の情景はある種神々しさも感じられるほど、の眺め。(しばらく佇みながら上空を‘春の化身’が舞っている状況を空想した)

「春宵や屋根から上の花の闇」浅草に生まれ大正から昭和にかけて活躍した久保田万太郎が詠んだなんとも艶めかしい春の宵
この風景を眺めていて・・ふと思い出した。桜を巡る‘春の夜の想い’は時空を超えて様々な場所、時代に繋がっている様。2016年4月2日19時47分撮影
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冬のきらめき大橋 犀川大橋

 冬のライトアップに浮かぶ犀川大橋(1924年完成、2000年には国登録有形文化財に指定)
 歩道、の緩やかな曲線を描いて膨らむ部分にはベンチが設置(1993年に拡張工事完成)されているんだけど、上流方面はビューポイントを考慮してかなり左岸に寄っている・・のはいかにも金沢らしい心配り。
 澄んだ空に陰影の美しい雲が浮かぶ夕暮れの終わり頃、蒼い空高く昇る月と橋の輝きが生み出した光景。河川敷をゆっくり歩いているからこそ視界に入ってくる‘一瞬の構図’
 常々思うのだけれど、その日その時その場だけの風景を‘発見する’楽しみ・・は旧市街散歩の醍醐味。
 橋のほんのすこし上空に輝く金星、と月を結んだ線上に微かに火星も灯り、画面全体にちょっとした華を添えている。
2017年2月3日18時12分撮影
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