2013/07/10

西外惣構 紫陽花図

 旧市街中心部を二重に取り囲む惣構はお城の守りを強固にするために構築された土塁と堀(東と西、内と外で計四本ある)そのため他の用水とは違って片側(この写真だと右側)が盛り上がっている。 
 元々は堀底から最大9メートルもあったらしい。明治に入ってからかなり埋め立てられてしまったけどアチラコチラに不思議な段差とフワッと抜けた景色を作っている。 
 狭い路地の中に突然出現する「広見」と同様に「総構堀の段差」は旧市街の重要なアクセント。複雑な地形の面白さをさらに味わい深くするスパイス。
 梅雨の半ば、一層鮮やかさを増した紫陽花と湿り気を帯びた石垣、お堀の鈍い煌めきで構成された、さりげなく美しい一コマ。
 ここは美味しい飲食店がひしめく柿木畠の入り口。つくる人(料理を)も食べる人も自然に目にする普段の光景。食文化の高さのヒミツ、実はこんなトコロにもある。
2013年06月30日 14時30分撮影

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