2013/05/24

薄花桜 石川橋桜夕景

金澤は雨が多い。桜の季節も例外ではなく、開花から散るまでの間、何度も桜は濡れる。
(意外な事実を補足しておくと年間日照時間は東京のほぼ9割。春から秋までは金沢の方が日照が多い)
足元が悪かったり傘を差す必要はあるけれど、風景全体に艶を与え、大気を香らせて「季節を味わう」観点ではプラスなコトが多い。
この時期多くの観光客がシャッターを切るここ石川橋の上からの眺めも雨に濡れて一段と魅力を増している。雨の上がった曇天の夕暮は一般的な観光には不向きだろうけど。
夕闇の帳が降り始め、道路が照らされ始め、満開の桜が濡れて若干透き通りながら淡く浮かび・・・雨が作り上げた金澤らしい桜の夕景。薄花桜色に染まる夕暮。
日本の伝統色「薄花桜」には「薄い桜色」の意味も「薄い藍色」の意味もあるそう。昔の人達もきっとこういう時間の色合いを愛でたのだろうな
2013:04:06 18:24撮影
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2013/05/21

桜蒔絵 兼六園下

兼六園下バス停は沢山の路線バスの他、周遊バス、兼六園シャトルバス、県外への長距離など様々なバスが停まるターミナル。※観光の方はこの石段を昇って兼六園へ行くのがお決まりのコース。
雨、強風、低温など天候が乱れがちだった2013年は、穏やかな満開や桜吹雪はあまり見られなかったものの・・それでもやはり多彩多様な桜風姿が出現し、楽しませてくれた。
ちょっと前に上がった雨が「にかわ」になり花弁があちこちに張り付かせ、また「釉薬」となって風景に艶を与え、微かに蒼味を帯びた夕暮の空と相まって絶妙な光景。桜蒔絵が出現していた。
「この年、この日、この時」だけの味わい深い桜の光景。
特別な庭園の奥深く、とかではなく旧市街の日常、それも多くの人が目にする・・・というのが金澤らしい。
僕は常々「旧市街は兼六園の外に広がるもう一つの兼六園」だと思っているけど、その分かりやすい一例。
2013年04月11日 17:56撮影
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