2012/08/23

しいのき迎賓館 盛夏を過ぎた頃

ようやく朝晩たまに涼しくなるお盆を過ぎた頃から、空も秋の様相をチラホラ見せ始めるけど、
同時に溜まり溜まった夏の熱気が見せる「濃く柔らかい色合い」の夕暮れも頻繁に出現する様になる。
「中心部にこそ市民の憩いとなる広く豊かな空間を確保する」入念な都市計画の元、
郊外に移転した県庁の跡は、格調ある歴史的な旧庁舎の前半分を生かすカタチで
(これはそのアウトラインのまま全面ガラス張りになった後ろ半分)しいのき迎賓館とその廻りの芝生庭園として再生された。
広い広い空の下、この建物すぐ向うは道路を挟んで能楽美術館、21世紀美術館、左隣りは兼六園、真後ろには金沢城のお堀&石垣。
「ダウンタウン」(経済の中心となる地区)と「文化的中心」を分けるこの政策は旧市街の景観保全という点でもなかなかにgood。
今日は今年三年目になる「アカペラ・タウン」という音楽イベントが開催されていて
夕暮れのモワッとした大気がハーモニーで満ちていた。(街中13箇所で行われていたライブのファイナルステージ)
不思議な色が移り変わる空の下で座って眺める人、しばし立ちどまる人、通り過ぎる人・・・夏の夕暮れらしいユッタリした時間。
2012年08月18日18時27分撮影

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2012/08/20

終戦記念日 石川護国神社

雲が高い空は既に秋の気配を漂わせているけど、まだまだ暑い暑い終戦記念日の護国神社。
反りの無い真っ直ぐな円柱を組み合わせたシンプルで力強い鳥居は“靖国鳥居”と言われ全国の護国神社に広く見られるカタチ。
鈍い艶を放つ銅板で覆われた円柱の組み合わせが見せる荘厳な陰影は、この形式ならでは。
単体の建造物(オブジェ)として眺めても充分に美しい。
参道の入口に一つ、そこから右に直角に折れて拝殿に向かう入口にもう一つ。こちらは後者。
毎年この日、ここから拝殿までの広いスペースは大きなテントで覆われて沢山のベンチが並ぶ。
正午の黙祷からかなり時間が経っているけど、
茶色く沈んだ無人のベンチの列の周辺には、今日ここに参列した方々の想いがまだまだ残っている様。
画面奥は推定樹齢600年の五葉松。パワースポットとしても発信中なだけあってなかなかに存在感ある枝ぶり。
こうやって見上げると対照的なこの二つが相乗的なハーモニーを奏でているのがよく分かる。
2012年8月15日17時47分撮影
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