2011/02/04

金澤玉響 ひがし茶屋街 昼の雪明り

雪の夜、真っ白に染まった街の底が微かな光を反射する薄明りを雪明りというけど、昼間、雲間から差す光を細い路地の隅々まで拡散する様子は、昼間の雪明りの光景と言える。
金澤の観光名所として有名なひがし茶屋街。
観光ガイドなどでお馴染みの風景は二番丁と呼ばれるメインストリート。
ここは卯辰山に向かってその右側の小路、一番丁。
(シックなイタリアンの名店、通には名の知れたお鮨屋さん、元オーナーが定期的にシャンソンライブを開催する喫茶&バー、そして二代続く駄菓子屋さん・・狭い範囲に良店がひしめく通りでもある)
普段は鈍く輝く茶屋街の艶のある黒瓦は、
薄く雪を載せ、すっかり真っ白い。
淡い陽光をあたりに拡散させてちょっぴり不思議な具合の光。
金澤ではよく「空の一部だけ明るい」「雨や雪が降っている最中に明るい陽が射す」コトがある。街全体を白く染めた雪はその「目まぐるしい天候」をよりいっそう際立たせる。
晴れとも曇りとも言えない、明るいとも暗いとも言えない淡く輝く不思議な天候の下、一番丁の路地深くまで柔らかい光が拡散している、「金澤冬の回り舞台」の一コマ。
(2011年01月07日 午前10時48分撮影)

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