2011/01/27

金澤玉響 霞ヶ池 冬

前夜からの雪も止み、全体に薄くプラチナを溶いたような金澤らしい淡い冬の空を
霞ヶ池の穏やかな水面が綺麗に映し込んでいる。
金澤の冬は比較的風の弱い日が多く(寒波襲来時以外)この日も水面を揺らすのは鯉達がたてるさざ波くらい。音のしない夕方。
中央部に浮いた薄氷の帯(雪の日でも通常マイナス1度くらいにしか気温が下がらない金澤では珍しい)は、
巨大なガラス板に施されたサンドブラスト加工の様。
地表を薄く白く染める雪の帯と相俟って風景に上品なアクセントを加えている。

兼六園に行くと必ず立ち寄る霞ヶ池、親不知。
(その昔難所として知られた新潟の親不知海岸をモチーフに整えられたのでこの名が付いている)
季節により、日により、時間により多彩に変化する金澤の空※を映すこの場所からの眺めも、この庭園の数ある魅力の一つ。
2011年1月2日午後4時6分撮影 
こちら(黎明鏡 霞ヶ池)はほぼ同じ場所から真夏の夜明けに撮影した映像。

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2011/01/18

金澤玉響 天神橋 冬の朝 

10年、11年と例年になく寒波が押し寄せて
久々に「そこそこ」の積雪に見舞われている金澤だけど、
それでもはやり基本的に雪は「降っては溶け降っては溶け」※

クリスマス過ぎからかなり降った雪は跡形もなく溶け、
その後年末にかけて降った雪も溶けて、
年明けに降った雪も溶けて・・・

そして1月8日前夜に降った雪が「初雪のように」
真っ白く薄く積っている。
空間全体に光が拡散して白く輝く朝。
(橋の上に積もった雪が欄干の裏側まで照らしている)

回り舞台の様に目まぐるしく変わる金澤の冬の天候、
雪が降った晴天の翌朝は眩い光の乱舞の中、雪解けの水があたりを濡らし輝かせ、あちらこちらで「岩清水」が滴り落ちるような音を立て・・
どんどん雪の降る前の景色に戻っていく。そしてまた雪が降り・・・
金澤の冬は決して「雪に閉ざされた重苦しい冬」ではなく・・・
むしろ一年で一番変化のある季節。

※雪の降る街=寒い街、と単純に思いがちだけど
夜の気温が零下になる日は・・
例えば関東平野に比べても全然少ない。
実際これを書いている今日(2011年1月18日)も
「寒波」に見舞われている金沢の最低気温は1度。
対して連日晴れている埼玉、群馬、などは連日マイナス3度〜4度。
(東京も都心を少し外れれば同じくらいの気温)
空っ風(かなり強風)も吹くので体感温度はもっともっと低い。
2011年1月8日 9時40分撮影

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2011年1月8日午前9時40分撮影

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