2010/01/04

金澤玉響 濡山水 主計庭園


冬の早い午後の浅野川、主計町。
枯山水はご存知の様に白砂などで文様を描いて水面に見立て、山水の風景を表現する庭園様式だけど、
さらにもう1回引っ繰り返して見立てると、浅い浅い浅野川の川面に立つさざ波は白砂で描いた様にも見え、そして鴨とユリカモメはそれぞれ黒と白の庭石にも見えてくる・・・?
言わば枯山水を水を使ってもう一回焼き直して表現した様な・・
曇天を映す白い水面、そしてささやかなさざ波、護岸堤防に並ぶ、コンクリートの白い突起、黒く沈みがちな石垣、茶屋街の家並み、全体がバランスしてつかのま出現した冬の枯山水ならぬ、濡れ(?)山水。主計庭園。表面も石も常に動くけど(笑)
(09年01月04日午後01時37分撮影)

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2010/01/02

金澤玉響 金沢陰翳美術館


金澤の冬の空は時として目まぐるしく移り変わり、その様子を眺めたりその下に居るコトも楽しいけど、曇り空自体もとても味わい深い。
真っ白なキューブとガラスで構成された建物は移りゆく金澤の光の色をとてもよく反映させ、朝に夕に美しい色に染まるけど、こういう曇り空の細やかな階調、陰翳を眺め味わうにもとても適している。
この美術館で個展を開催したコトもある私の大好きな作家に「陰翳を観察する」コトをコンセプトにした作品があるけど、この、21世紀美術館全体もこういう時は巨大な「陰翳鑑賞装置」となる。
複雑な雲のグラデーションをバックに、それを刻々と還元し反映する建物。見事なコラボレーションが成立しています。
(09年01月02日午後03時03分撮影)

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