2010/04/01

金澤玉響 桜の中の賢人達 犀川

金澤では「春の嵐」があまり吹かない。
桜の花々はその存在を充分に全うし、ゆっくりと枝から離れていく。
微かな風に少しずつ、ハラハラと舞い落ちてその場に薄く積もる。

「桜の花は一斉に咲いて、パッと吹雪のように散る」というコトになっているけど
(例えば東京では「満開日」と「花吹雪日」の予報が当然の如くセットになっている)
金澤では多くの場合、咲いた花は、
微かな風にあるいは無風の中に、ゆっくりゆっくり舞い落ちる。

なので「満開日」を迎えてしばらく経って、地面が明るくなる位に花が散っても、
「まだまだ枝に花が沢山付いている時期」があって、
その頃も味わい深い花見頃。(‘花吹雪予想日’は過ぎているだろうけど)
「そんな頃を見計らって」近所の人達だろうか・・・テーブルと椅子と
ちょっとしたセットを持ち込んで、優雅な午後の花見の宴を開かれている。
桜風姿に溶け込んで・・・ちょっとだけ
「掛け軸の中で清談を交わす賢人達」のようにも見える。
(08年4月11日13時34分撮影)


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